敬愛フレンド保育園
〜大型木材遊具の有する木の質感・ナチュラルさは子どもの個性・色を引き立たせる格好の素材であり、子ども達の心に温かさとメルヘンな気持ちを育みます〜
上領頼康学園長(写真左)・高橋光代園長(写真右)
 都内有数の新興住宅地であり、マンション等も多く林立する多摩ニュータウンに位置する当園では、「文化」と「自然」を重視した保育を展開しており、園舎については地域の景観の馴染むようコンクリートとしていますが、遊具等については子どもの個性・色を引き立たせるナチュラルさを重視し、視覚や触覚を刺激して発想を育むように木の質感を生かしています。
 小さなお城・砦である「ツリーハウス」は大通りに面していますが、既に園のシンボルマークとなっており、園児以外の親子の方達も写真を撮りに訪れるなど、地域住民との交流のきっかけを与えてくれています。
 大型木材遊具の導入など、木を活用して保育環境を整備・構成することは、子ども達の心に温かさとメルヘンな気持ちを育み、発想・感性を育てることにつながっています。
園舎全景
施設の概況
開設年月 平成6年4月
敷地面積 2861.29u
建物面積 本館954.69u+新館583.73u
建物構造 鉄筋コンクリート造り、2階建
児童数 定員:130名、入所児童数:140名
経営主体名称 社会福祉法人 敬愛学園
経営主体代表者 理事長:上領 千代
施設長(所長・園長) 高橋 光代
住所 東京都八王子市上柚木町3-7
電話 0426-78-2921
地域の概況(東京都八王子市)
人口 526,068人
保育所数 80園(公立:17園、私立:63園)
大型木材遊具の概況
設置年月 平成6年9月 平成13年12月 平成9年5月
名称 東屋 ツリーハウス ログペアブランコ
種類 ログハウス ログハウス ブランコ
材質 輸入木材 輸入木材(ダグラスファー) 間伐材(秋田杉)
作成者 メーカー製 地元の工房製 メーカー製
導入費用 1,300,000円 1,200,000円 40,000円

ツリーハウス
導入時に「ツリーハウスはサンタクロースからのプレゼント」と園児たちに説明し、オープニングではサンタに扮装した保育士がツリーハウスから出てくるような趣向をこらしました。
園舎の内装や遊具等については、子どもの個性・色を引き立たせるナチュラルさを重視し、視覚や触覚を刺激して、発想を育むように木の質感を生かしています。

東屋(ログハウス)

ログペアブランコ
子どもの頃から本物に触れる機会を設けることが重要であると考え、乳幼児だからとの先入観で接せず、個性・人格を尊重するようにしています。木材遊具の導入もこのような考えにもとづくものです。また、シャガールやピカソ等の絵を園舎の壁に掛けていますが、子どもには難解だと決めつけずに、卒園後にそれがシャガールやピカソであったと気付くというような中長期的な視野に立った保育を実践しています。


園舎内の階段も、段差に高低をつけて、遊具・あそび場としての機能をもたせています。
園児の父親が作った木製遊具台です。

木材大型遊具導入の経緯
成長過程における触覚体験・視覚体験などは生涯教育の原点となるもので、一つの小さな石も花も樹木も、何もかもが子どもにとって大切な環境であると考え、感性を刺激する素材として木材に着目し、大型遊具を木製としました。
園のシンボルでもある「ツリーハウス」は、敬愛保育園での保育環境の整備(ウッドクラフトによるカントリー風の敬愛ビレッジの製作等)に協力してもらい、子どもや保護者の評判が良かった工芸店(ウッドクラフト)にオーダーして製作しました。基本コンセプトを上領学園長が取りまとめ、協議しつつ設計しました。
導入時には、「ツリーハウス」自体がサンタクロースからのプレゼントであると園児たちに説明し、オープニングではサンタに扮装した保育士が「ツリーハウス」から出てくるような趣向をこらしました。
木材遊具を導入したことによる効果
「ツリーハウス」は大通りに面していますが、既に園のシンボルマークとなっており、園児以外の親子の方達も写真を撮りに訪れるなど、地域住民との交流のきっかけを与えてくれています。
大型木材遊具の導入など、木を活用して保育環境を整備・構成することは、子ども達の心に温かさとメルヘンな気持ちを育み、発想・感性を育てることにつながっています。
今後、導入を考えている保育所へのアドバイス
ただ導入すれば良いのではなく、園独自のものを表現することが重要です。
また、子ども達にどのようなあそびをさせたいのか、発想に広がりをもたせた上で、ある程度コンセプトを明確化することが必要です。
ペンキで色づけるのではなく、素材感を生かし、木の質感・ぬくもりを感じさせると共に、子ども達の個性・カラーを浮き立たせるように工夫することが重要です。
雨ざらしになるものはメンテが大変なので、防腐剤等の添付や屋根の設置、メンテナンスコストを想定した導入計画を立案することなどが必要です。
外あそびと園舎との組み合わせ、連続性への配慮が不可欠です。
ベース部分は鉄骨で組み上げ、安全性に充分配慮することが不可欠です。また、それぞれの素材の長所を上手く活用することが重要です。